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気まぐれ日記


名前の通り不定期の更新です。

07年9月29日
忙しさにかまけて、すっかり忘れていたのだが、何週間か前に、札幌の某テレビ局の報道部の方から電話をいただいた。近頃道内で起きた性犯罪についての取材をされているということで、性犯罪者の再犯防止のためにはどうすればよいのか・・・といった趣旨の質問だった。性的虐待と性犯罪の予防と被害者支援は私にとってライフワークのひとつと言えるほど関心の高いテーマなので(こちらを参照)、私の知っている限りの米国の取り組みなどを話したのだが、「実際にテレビに出てコメントしていただけないでしょうか」という申し出は丁寧にお断りした。性犯罪者の取り扱いというのは、非常に複雑なテーマであり、どのように話してもそれが1,2分のコメントに編集されてしまえば何らかの誤解を招くと思ったからだ。ましてや、テレビが好むスパっと一言でまとめられるような妙案があるわけでもない。米国の取り組みは確かに日本に比べれば進んでいるが、いろいろな問題も山積みで、決してベストとは言えず、現実は複雑なのだ。
私はなまじ過去マスコミにいた人間として彼らの内情が分かるだけに、どうしてもコメント提供などには慎重になってしまう。どんな出来事にだってさまざまな側面があり、単純な事実というものは存在しないのだから。「テレビには出ませんが、私の知っている限りの情報はいつでもお伝えしますので、気軽にお電話ください」といって電話を切ったが、その後かかってこない(笑)。やはりテレビ局としては、画面に登場してくれて何ぼの世界なんでしょうね。その後一体彼の取材はどのような番組になったのだろう。テレビをほとんど観ない私には知るすべもないが、いろいろと考えさせられた出来事だった。


07年9月24日
またしてもご無沙汰です。あっという間に秋分を過ぎてしまいびっくりです。今年の札幌は、9月下旬とは思えないほど暖かかった(暑かった)が、ようやく昨日から秋の気配が感じられるようになってきた。
この連休の初日、市内某所で行われたエコ&ナチュラルフェスタにスタッフとして参加した。これは市内とその近郊のシュタイナー教育に関心のあるお母さん方が中心となって開いているもので、今年で4回目。いろんなエコ雑貨屋やオーガニックレストランが出店するなかなか楽しいイベントである。
今年の目玉は、伊達にあるシュタイナー学校、いずみの学校の生徒たちによる発表だった。

  
リコーダーやギターの演奏があったり、オイリュトミーがあったり、

  
お手玉を使ったリズム遊びがあったり、バンブーダンスがあったり、

  
オリンピックの発表があったり、自作の着物や小物を見せたり・・・
(写真がすべて暗くてすみません)

私は英国でシュタイナー教育を勉強し、その後引っ越したカリフォルニアでもシュタイナー学校を手伝ったり、シュタイナー保育園で働いたりしていたが、そのときに感じたのと同じことをまた彼らの発表からも感じてしまった。つまり、「ああ、私もこんな子ども時代を過ごしたかった!」頭ではなく手足を使った教育にかけて、シュタイナー教育の右に出るものはないと思う。そしてそうした教育が、いかに彼らの後の人生を心身ともに健やかにしてくれるかは計り知れない(シュタイナー教育の卒業生は免疫系疾患が少ないという統計もあるそう)。
いずみの学校は、限られた条件の中で先生たちが本当によく健闘していて素晴らしい。興味のある方はぜひ彼らのホームページをのぞいてみてください。

シュタイナースクールいずみの学校


07年9月11日
坐禅断食


大変珍しいことに、二日連続での更新です。これからまたいろいろと取り込み中になるので、今のうちに、忘れる前に最近の体験を書いておこうと(笑)。そのくらい最近はいろいろと心身に深く働きかけるような出来事がたくさん起こっていて、何だか大きな流れの中にいるような幸せを感じることが多い私である。
という訳で、今月初めの週末、某所で開かれた坐禅断食に参加した。これは、チベットで修行された野口法蔵さんというお坊さんが編み出した非常にユニークな断食方法で、ふつうの断食道場が一週間から10日くらいかけるようなプロセスを、二泊三日で体験できるというもの。その秘密は朝から晩まで一時間おきに座る坐禅にある。坐禅の呼吸法と姿勢の組み合わせが、消化器系のプロセスを促進し、ただの断食よりもずっと速い宿便排出を促すのだそう。
そういえば、昨日の三浦光世さんも、長生きの秘訣は何十年も続けている朝食抜きの一日二食にあるとおっしゃっていた。やはり断食、半断食は身体に良いのですよね。


そして、坐禅断食で何よりユニークなのがこの「明けの食事」です。ふつうの断食道場ならば重湯から始めて徐々におかゆ、そして普通食と何日もかけて食事を戻すのに対し、坐禅断食では7食抜いた後の明けの食事で、いきなりこんなにたくさん食べられるのだ。


大根をゆでた汁に梅干を混ぜた梅湯から
始まり、野菜、果物、パン、ヨーグルト、チーズ、ようかん。野口さんに言わせると断食明けに飢餓感を抱くか抱かないかは、断食後リバウンドするかどうかに大きく影響するので、明けにお腹いっぱい食べるのはとても大切なことだという。もちろん、食材はよく吟味され、それぞれの食物にも意味があります。

私はこの断食を行うのは二回目だったので、最初のときほどは身体に大きなショックは出なかったが、それでも、普段の生活で48時間水とお茶以外は口にしないということはまず絶対にないので、途中で心拍数が上がったり、汗がどっと吹き出たり、立ち上がるのもやっとだったりと、身体が「飢餓状態」にあるのを実感した。こういう体験をすると、世界中の飢えに苦しむ人々のことを考えざるを得ない。我々は本当に恵まれた環境にいるのですよね。そしてもちろん、明けの食事のおいしかったこと。
野口師の素晴らしい人柄と相まって、こちらも清々しい体験だった。普段食べることが何よりも好きな私にとって、自分の執着を考えされてくれるよい機会にもなった。
皆さんもどこかで機会があったら、ぜひ体験してみてくださいね。


07年9月10日
道北ミニ旅行・夏編A


なぜ前回の更新から二週間も経っているのかはどうぞ聞かないでください(笑)。多忙なのは本当にありがたいことですよね。はいはい。本当にすみません。
さて、もう遠い昔のことのように感じる道北旅行の最終日、友人宅の家庭菜園で芋掘りを楽しんだ後に向かったのはここでした。


旭川市の見本林の横に建つ、三浦綾子記念文学館。見本林はご存知、彼女のデビュー作「氷点」の舞台になった美しい林である。私は実は新聞記者時代、三浦綾子さんを一度インタビューしたことがあり、その時以来の三浦文学ファンなのだ。その際お会いして人柄に感銘を受けて、今回どうしてもお会いしたかったのがご主人の光世さん。図々しいとは思ったが、受付で自分の素性を話し、光世さんの在館を尋ねると、思いがけないことに館長室に通していただいたのである。


光世さんは今年で83歳になられるそう。突然の訪問に嫌な顔ひとつせず、結局一時間近く綾子さんの思い出やご本人の近況などを語ってくださった。結婚前に綾子さんがカリエスで寝たきりだったとき、一人で見本林に来ては彼女の回復を祈っていたこと、今でも本州からはるばるこの文学館を訪ねてきて、光世さんの顔を見るなり泣き出す人がいること・・・。綾子さんの存命中も亡き後も変わらず、人々の心の支えになっていらっしゃる様子がありありと伝わってきた。おまけにとてもユーモアのセンスがある方で、我々は感動すると同時に笑いっぱなしだった。
私はクリスチャンではないが、帰国後札幌に住み始めて、個人的にあるつらい出来事があったときに、ふと「旭川に行って光世さんに会いたいな」と思ったことがある。たった一度きりしか会っていない人間にも、そう思わせる何かを持っている方だ。文学館には毎日出勤しているわけではないとのことで、お会いできたのは本当に幸運だった。帰り際、彼は私と家族に一冊ずつ、自分の著作をサイン入りでくださり(実は光世さんは自身の著作が15冊もあるという。ご本人も立派な作家ですよね)、私たちの姿が見えなくなるまで出口で見送ってくださった。非常に清々しい気持ちで文学館を後にした私たちだった。
旭川には動物園以外にも、全国に誇れるものがある。光世さんは月に一度、文学館でお話し会を開いていらっしゃいます。旭川へお越しの皆さん、どうぞ文学館へも足を運んでみてください。

三浦綾子記念文学館のURLはこちら

07年8月25日
道北ミニ旅行・夏編


ご無沙汰しています。何だかばたばたとしているうちに夏休みも終わってしまい、いきなり現実に引き戻されている今日この頃。この夏は二度も猛暑の東京へ行ったり、目下抱えているプロジェクトにてんてこ舞いしていたりしてあんまり休んだ気がしないのだが、それでも今週初め、遅い夏休みをとって二泊三日で道北へ行ってきた。


車窓から撮った日本海。お天気も良く気持ちの良いドライブでした。


増毛町にある日本最北の造り酒屋、国稀酒造。風情ある建物です。
中ではもちろん、利き酒三昧。運転しない人間の役得ということで(笑)。


内陸にはこんなきれいなソバ畑も。

うに丼やソバを食べたり、温泉に入ったり、友人の家庭菜園でジャガイモ堀りを楽しんだりと、北海道の良さを満喫する旅だったが、私にとってのハイライトは最終日に訪れたのでした。その話はまた今度。お楽しみに。

07年8月10日
お盆を前に先週、酷暑の東京&名古屋へ行ってきた。札幌の爽やかな気候に慣れ切っている私には拷問に近い湿気と気温だったが、それでも昔の友人に会えたり、普段は中々足を運べない映画館へ行ったりしてそれなりに楽しかった。映画を観ようと降りた名古屋の地下鉄の某駅にはこんな貼り紙があり、思わず爆笑してしまった。


駅構内では托鉢は禁止なんだそうです。でもよく考えたら、どうして禁止なんでしょう。托鉢だって、お坊さんにしてみれば立派な修行のひとつだろうに。タイでこんな貼り紙を出したらきっと大変な騒ぎになるだろう。
それにしても札幌は涼しい。本当に天国です。暑い本州で一所懸命お仕事をしてくださっている皆さんに感謝しつつ、旅の疲れを癒す今日この頃である。


07年7月23日
本日、今学期のスクールカウンセリング最終日だった。仕事を終え、これで夏休みだ〜とうきうき帰宅しようとしていた私に、進路指導の先生がこんなプレゼントをくれた。


夏休み特別講座、高校入試問題集(笑)。「夏休みに頭の体操しておいてくださいね〜」とのこと。自分の中学時代に思いをはせつつ、ぱらぱらとめくってみた。一頁目の「6−(−5)−4を計算せよ」くらいはできそうだ(笑)。しかしほんとに、試験のための勉強って面白くないですよね。よくもあんなことを12年間もできたものだ。今の子どもたちが、試験を離れた、本当にわくわくする学問に出合う機会に恵まれることを願ってやまない私である。

話変わって、これは週末の写真。

芸術の森で開かれた薪能を見に行ってきました。私は何を隠そう、薪能が大好きなのだ。もちろん上演中は写真撮影できないので、これは休憩時間に撮影した舞台。薪火がほとんど映ってません(笑)。
舞台は本当に本当に素晴らしかった。日本に生まれた幸せをしみじみと味わった。英国時代、先生に能について説明してくれと頼まれ、にわか勉強してクラスの前ですり足を披露してみせたり(今思うとものすごい冷や汗もの)、サンフランシスコ時代に日本から来た能楽師の方のワークショップに参加したりするたびに、能の奥深さに感嘆してきたが、生の舞台の素晴らしさはまた格別だった。あんなにゆっくりした動きだが、あのすべるような動きで舞うためにはどれほどの身体的訓練が必要かを私は知っている。特に最初の能のシテ方、観世喜之さんは、袖から出てきてじっと立っているだけで全身からすごいオーラが出ていて見とれてしまった(もう70歳を超えた方です)。能って、世間一般の価値観と違い、年を取れば取るほど円熟して美しくなるものなので、それも私が好きな理由のひとつだ。
たんだん闇が濃くなる中、とても良い時間をすごせて幸せだった。


07年7月16日
今日は三連休の最終日。札幌は台風の影響も何のその、素晴らしい快晴だった。世間の休みと必ずしも連動していないのがフリーのつらいところではあるが、私もこの連休、仕事の合間にそれなりに休みを楽しんだ。


これは土曜日に、今年度からカウンセラーとして働き始めた市内の某女子校の学校祭に行ったときのひとコマ。中庭に焼きそばやイカ焼きなどの数々の屋台が出ていました。
女子校の学校祭というと、少年たちが大挙して押し寄せるのかと思ったが、若い男子の姿はそれほど見えず。それよりも、クラスごとに揃いのTシャツを着てきびきびと動き回る生徒たちの笑顔が印象的でした。私は完全なる公立共学育ちで、がさつな高校生活はそれはそれなりに素晴らしく楽しかったのだが、私立の女子高でしっかりと守られながら、宗教教育を受けたり政治的なことに目を開かれたりする高校生活もきっと充実したかけがえのない日々なんだろうなあと思う。

そしてこちらが、昨日の写真。

右側の素敵なドレスの女性は小樽出身のソプラノ歌手針生美智子さん。札幌コンサートホールkitaraでこの日あったコンサートで、素晴らしいモーツァルトのアリアをお歌いになりました。先日、ひょんなことから我が家で行われたバーベキューにお招きしたのが縁で、終演後の楽屋にお邪魔させていただきました。
彼女から「客席のあそこにいましたよね」と言われて、びっくり。キタラの客席は観客の表情がすみずみまで分かるそうだ。でも私も一回合唱で舞台に立ったことがあるけど、緊張して客席なんか見回せなかったし、知り合いがどこにいるのかもうまく探せなかったんだけど・・・さすがプロですね。
私は彼女の声が大好きで、北海道で一番実力のある歌い手だと思っている。ソプラノなんだけれど、低音も素晴らしく素敵です。東京でもご活躍なので、首都圏の皆さん、どうぞ彼女の出演するオペラやコンサートに足を運んでみてくださいね。


07年7月11日
ぼやぼやしているうちに、もう7月も半ばです。早いですねー。今朝立ち寄った北海道神宮で、某陣営の人々が参院選の必勝祈願をしていて、ああもう明日は公示日か・・・と初めて気付いた。今度の参院選は、アメリカにいたときの大統領選以来のちょっとわくわくする選挙なので、しかも米国時代と違って私には選挙権があるので(笑)、投票日が楽しみだ。といっても街宣カーがうるさい日本流の選挙スタイルだけは何とかして欲しいものです。あんな妙な選挙スタイルが何故日本には定着しているのだろう。もっと候補者は他にやることがあるだろうにね。
米国では選挙が近づくと、自分が支持する候補者の名前が書かれたステッカーを車の後部に貼る人が増え、その数を見ていると大体その街でどの候補が優勢かが分かったものである。大学院の授業前に、選挙権のないカナダ人の学生が、ブッシュを当選させないために米国人学生に投票に行くように呼びかけていたりなど、外国人でもそれなりに政治参加ができて面白かった。普通に人々の会話に選挙の話が上っていたし。今の日本の選挙は、在日外国人の方々の目にどう映っているんでしょうね。
ともあれ、選挙はこれからの日本、ひいては世界の趨勢を左右する大事なイベント。有権者のみなさん、投票にはぜひ行きましょうね(笑)。


さわやかな札幌の新緑を少しおすそ分けします。

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