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Somatics Experiencing (SE)
ソマティック・エクスペリエンス(SE)
ソマティック・エクスペリエンスのセッションは、こんな方に向いています。
≪1.抗うつ剤、抗不安薬などの向精神薬を減らしたい方≫
私が米国より帰国してカウンセリングルームを立ち上げたときに一番驚いたのは、心療内科や精神科に通院中のクライアントの方がいかに多くの抗うつ剤や抗不安薬を処方されているかということでした。米国ではパキシルならパキシル、ゾロフトならゾロフトと、単剤での処方が一般的であり、日本のように、抗うつ剤だけで数種類、抗不安薬で数種類、睡眠薬で数種類・・・という処方の仕方はあまり見たことがありません。(私はいつも、最初の面接の際に飲んでいる向精神薬の名前を聞くようにしているのですが、クライアントの中には、薬局で出される、薬の説明がびっしりと書かれたリストをA4の紙3枚分持ってきた方もいました。向精神薬以外の胃腸薬などを入れると、処方されていた薬は15種類を下らなかったと思います)
種類の多さもそうですが、もっと驚くのは、多くの方が何年にもわたって薬を飲み続けていらっしゃることです。私が米国の大学院のPsychopharmacology(精神薬理学)の授業で習った限りでは(心理セラピストはもちろん薬を処方することはできませんが、職業柄、精神科に通院するクライアントの方と接する機会が多く、基本的な向精神薬の知識は不可欠なのでこういうクラスがあるのです)、向精神薬は、3か月ほどかけて徐々に薬の量を定量まで増やし、患者の症状が落ち着いたら6か月ほど様子を見てから徐々に薬を減らしていく・・・という処方のしかたが一般的でした。患者の症状が薬で安定してきたら、心理療法や作業療法などを通じて彼らの回復を助け、それから薬を減らす方向へ持っていくのが現地ではほぼ常識でした(もちろん、統合失調症の場合などは別ですが)。
それが日本では、5年以上もの長期に渡って薬を飲み続けている人が多いようで、驚いています。日本のある精神科医の方に聞いたところでは、日本では、抗うつ剤をいったん処方したら、一生処方し続けるような考え方のお医者様もいるそうで、唖然としてしまいました。いずれにしても、医者は薬を簡単に増やす割に、減薬にはあまり熱心ではないような印象を受けます。心療内科や精神科に長年通院している方の中には、行くたびに医者に調子を聞かれて、薬を処方されるだけで、いったいいつになったら自分が治るのか・・・という不安を抱いている方も多くいることでしょう。
皆さんお分かりだと思いますが、薬で症状を抑えるというのは、根本的な解決にはなりません。うつや不安の背景には、必ずその引き金となる出来事や、自分の性格的な傾向、ストレスに関する対処の失敗があります。そして、そうしたストレスはすべて、自分の中に解放されずに残っていおり、そのために症状として表に表れているのです。その根本的な部分をケアせずに、表面に出ている症状だけを抑えようとしても意味がありません。ソマティック・エクスペリエンスの手法は、身体を通じて脳や神経系に直接働きかけるため、うつや不安で長年薬を使ってきた方が薬を減らす上では非常に有効なアプローチです。
私のところへいらしたある方のケースを見てみましょう。その方に初めてお会いした時は、すでに精神科への通院・薬の服用歴は7年でした。その方が当時飲んでいた薬は以下の5種類です(用量は省略)。
ソラナックス
コントミン
レンドルミン
サイレース
トレドミン
私のセッションに毎週通うようになってから3週間目、まず医者の診察で一回目の減薬が行われ、それから数度にわたって薬が減らされ、ちょうど3か月目に薬の服用はゼロになりました。以来、その方は薬をまったく飲んでいません。7年間も薬を服用し続けていても、適切な介入を行えば、3か月で薬をやめることもできるのです。(ちなみにこの方は薬をやめてから4か月で仕事に復帰されました)
また、もっと多くの薬を処方されていたにもかかわらず毎日のようにパニック発作に悩まされていた別の方が、ソマティック・エクスペリエンスのセッションを一度受けただけでパニック発作がおさまった例もあります(注・もちろん個人差はありますので、すべての方にすぐ効果が現れるとは限りません)。
上記の例でもお分かりのように、抗うつ剤や抗不安剤、睡眠薬は、一生飲み続ける必要はまったくありません。もちろん自分の勝手な判断で薬をやめてしまうことは絶対にしてはなりませんが(減薬は必ずお医者様の指示に従ってください。さもないと、かえって症状が悪化する場合もあります)、適切なケアを受ければ、比較的短期間で薬の量を減らすことはどんな方でも可能です。
もちろん、私は減薬について皆様に指示できる立場ではありませんし、指示するつもりもまったくありませんが、ソマティック・エクスペリエンスのセッションを継続して受けていただくことによって、症状を楽にするお手伝いをすることはできます。自分の症状が楽になってくれば、あとはご自身がお医者様と自分の薬について相談すればよいのです。
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